ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

毎日更新されたりされなかったりする日記

闘魂!ケモナーマスク収録の話(収録環境)

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編集担当KJです。冬コミ音源でいい感じに修羅場ってます。

今は文章を書いてる余裕ないので、前にメモっていたこちらの音源の話を纏めて載せていこうと思います。ちょっとアップロードから間が開いてしまいました。

といっても私の担当は主に収録面なので、歌や動画、編曲等についてはまた別の視点からのレビューがあるかもしれません。

さて、この音源、録音面を語る上では外せないポイントが2つあります。

まず1つめは収録環境です。

この曲は7人で歌っているのですが、音の質が今までと微妙に変わっているのに気づいた方はいらっしゃるでしょうか。かなり微妙な差ですが、人数がいる割に個人個人の音がクリアになっています。

今回の音源はマイクが増えているのです。

今まではパートに1本の4チャンネルだったのが最大8チャンネルに増えました。

これにより、全員の音を個別に録音・編集出来る様になり、それぞれの細かい調整が効くようになり、私の仕事が倍になりました

私はよく音声編集の作業を料理に例えますが、このインプット(マイク)の数はコンロの口のようなものです。1口だけのコンロと2口・4口のコンロではそれぞれの火加減の調整や同時に進められる作業の数、つまりは作れるものの幅が大きく違って来るのはおわかりでしょう。

一方で出来る事が増える分、扱うのにも手間や技量が要求されます。

今回のは8本なのでコンロで言えば8口コンロという事になりますね。

私は家にせっかく2口コンロがあっても、パスタをゆでながら隣でスープ用のお湯を沸かして喜んでいる様な低レベル人間です。3口目に手を出した辺りで手際が追いつかず、火災や爆発を起こすのは目に見えています。8口なんてコンロがあるのかは知りませんが、私が動かしたらきっと臨界事故でも起こすでしょう。

ただ食材はともかく、音源を料理する分には時間をかけて試行錯誤することが出来ます。

全員の声質を鑑みてそれぞれの特性をややオーバーに強調するのはもちろん、音がクリアになったぶんクリアに入ってくるノイズも全部のトラックから取り除く作業(人数分のポップガードほしい)が入ります。つかれた。

また、各人の声がクリアに収録できているだけに音の距離感も近く、圧力も以前にもまして強くなっています。めっちゃ手前まで迫って歌われているイメージ。(実際そんな感じで録ってますが)

ここまで近い距離感は既成音源の世界ではあまり一般的ではなく、調整を加えようかどうしようか少し迷いました。

結局、いろいろ手をかけてみたものの、アニソン合唱化企画の短い製作期間では画期的な変化とはならず、シュビから圧力をとりのぞいた所で別に面白くならないという事が分かったのでそのままに。

今のところはクリアさで押し切っていますが、残響の計算等が終わったらもう少し空間と共に聴いている臨場感を出す調整に挑戦して行きたいところです。というか冬コミ音源で挑戦中です。終わりません。たすけて。

以上がケモナーマスク音源で外せないポイントの1つ目、マイク環境でした。 2つ目は家です。飽きたので来週書きます。家です。