闘魂!ケモナーマスク収録の話(コールと家)
KJです。
冬コミ音源は無事納入出来ましたが、先週のブログが犠牲になりました。
前回の記事
の続きでケモナーマスクコール収録の話になります。
さて、今回の録音面で外せないポイント、2つ目は家です。
宅録している家が変わったとかそんな話だと思いましたか?
違います。
シュビがそんな変化で満足するはずがありません。
冒頭のコール。「ケモナーやっちまえ!ケモナーいてこませ!」と言ってるあのシーン。
残響補正はアリーナクラスの空間を想定してその場で作りました。
皆で何回か繰り返して、揃ったコールや乱雑なコールというふうにサンプルを録って音を重ね、また手拍子を上から重ねます。いい感じにボルテージの上がった群衆の音が録れたのですが、叫んで手やら体やらを叩いているだけではどこか軽い。
原曲の演奏を皆で聴き直します。
「これ、コールと一緒に何か叩いてるよね?」
「なんか、あの、メガホンとか、バレーボールとかで日本を応援してる時にボンボン叩くやつ(語彙)」
「あの音がほしい」
早速近い音のものを探します。
「ペットボトルだ」
皆でその場にあった(のと、エス邸でゴミ箱処分予定だった)ペットボトルを用意しました。
(せーの)でみんなでペットボトルを叩き、音をサンプリングしてその場で加工します。更に迫力が増しましたが、まだ何かが足りません。
「これ、なんか大太鼓っぽいもの叩いてるよね?重低音が入ってる」
「流石に大太鼓はないな」
「どうしよう」
周りにあるソファだったり机だったり壁だったりを手当り次第叩きながらそれっぽい音を探します。 最終的に選ばれたのは、
「リビング入り口の横の壁」
と
の2つでした。
どっちを叩くにも家主であるエスの許可がいります。
最終的に、どっちを選んでも財産が傷つくという最低な2択を迫られた家主は、家を生贄に差し出しました。
曰く「流石にPC叩くのはちょっと」
うん。だよね。ごめん。
かくして手の大きさの違う二人くらいをメンバーから選出し、更に別のメンバーにマイクを持ってもらい、壁をボンボン叩いて音を集めてコールの音を完成させる運びとなりました。
そこそこ調整は加えましたが、予め狙いをつけておけば割とサクッと作れるものですね。
もちろん原曲との差異や、あとから「あのサンプル取っとけばよかったなー」と思うこともあるのですが、かけた時間からすれば上出来だと思います。いやそれでも歌本体より時間かかってますが…。
結果、今回の音声編集トラックには「top」「bari」や「voice」「call」と言った区分けのグループに並んで、 「house」というトラックがあります。
クラブハウス・ミュージックとかそういうアレではありません。マジな方の家です。
なので、この曲を聴く時、冒頭では絶叫するシュビメンや拍手やケツドラムやペットボトル、そしてエス邸の壁に思いを馳せて聴いてみてください。
それでは。