ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

毎日更新されたりされなかったりする日記

なろう小説のレベルは低いのか?

エスです。仕事の合間や休憩時間になろう小説をランキングからだったり書籍化/アニメ化したやつを中心に読み漁ってます。  

ネットの方で読んでいるので書籍の方では校正が入っているのかもしれませんが、「この文章でよく人気が出たな……」と思うやつもあれば、「いやあこれめちゃめちゃ面白いな。結構続いてるけど書籍化してないのなんでだろ」っていうやつもあり、基準が自分のそれとは違うんだろうなあと。  

なろうのメイン層は若者に見えて実は30代くらいという話を前にどこかで見たことがありますが、同じ年代でも案外好みや持っている文化は違うようですね。  

下の方は正直微妙なものもありますが、上の方は別にそんなことはなく面白いものもたくさんあります。たぶん書籍化の閾値が低いだけで、なろう自体のレベルがどうこうっていう話ではないんだろうと思われます。  

あと、一般書籍で言うところの編集がつく前のデビュー作みたいなものなので、粗削りな分自分の好みと合う合わないがかなりはっきり出るところが大きいですね。  

アニメ化してるやつで言うと(そんなにたくさん読んでいるわけではないのであくまでも個人的な話にしかなりませんが)、例えば防御極振りは運営および掲示板の解像度が低くて合いませんでした。あれはVRモノとして読むよりゆるふわ女子高生日常モノとして読むのが正しいというのは分かっているのですが、どうしてもそこのビリーバビリティが低く、半分くらいまで読んで断念しました。アニメで見るなら印象変わるかもですが、自分は小説で女子高生ゆるふわ日常モノは求めてなかったみたいです。  

本読みの下克上は今アニメやってるらしいですが、神殿入りしてしばらくくらいまでは「これめっちゃ丁寧だけど本当に面白くなるのか……?」っていう感じで読んでました。そっからどんどん面白くなっていったんですが、なろう系、というか異世界転生系でこういう面白さの曲線はかなり珍しいです。異世界系は大抵最初の二章ぐらいまでが面白くてあとは惰性になりがちなところ、日常の中に緊張感を差し込むのが上手く、最後まで読めました。ちゃんと完結できてるのは高評価です。  

あとアニメ化してるのなんか読んでたかな……ちょっと思い当たらない。  

他にわりと面白いなーって思ったのは「魔導具師ダリヤはうつむかない」とか「生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい」とかですかね。悪役令嬢系はまったく手を付けてないのでお勧めあったら教えて下さい。  

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全般的に言えることですが、転生チート無双系なんかはそこらへん難しくて、何にも考えずに無双して俺ツエーで面白くできるのは最初だけだと思うんですよ。面白さの消費が早くどうしても飽和してしまって惰性になるので。そこを如何にして読者に飽きさせずに読ませるかに腕の差が出るんじゃないかなあと。 

少年漫画なら主人公より強い敵を配置して無双できなくするとかなんですが、無双系の読者層的にそれはストレスになりがちで、敵役を魅力的にしてある意味でのダブル主人公みたいな位置に持ってこないといけない。  

ワンパンマンやニンジャスレイヤーのように舞台装置に近い働きをさせて、周りの話の動きで緊張感を持たせるのも手ですし、明確な弱点を作って簡単に無双できない状況にするとか、思いっきりギャグに振る(大抵はこれ)でもいいのかなとは思います。ただギャグってあまり作品を前に進める力が強くないので長期連載で話を作るのはちょっとしんどいかもしれません。  

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話がまとまんなくなってきたな……。  

なろう系っていうと一般で思い浮かぶのがチート無双なんで前述の問題が目につきやすいのですが、ジャンルや自分の好みをちゃんと把握して探せばやや石が多めの玉石混合なだけなので、暇つぶしにはもってこいだと思います。おわり。