ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

毎日更新されたりされなかったりする日記

冬コミで買ったものの感想戦

コミケお疲れ様でした。エスです。今年は余裕があるので買ったものの感想を垂れ流していきたいと思います。
さっそく始めていきましょう。

■シボウドウキ、呪います(ほしのうみ 桐ト市)

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自分が殺された理由を知るために探偵事務所を訪れた幽霊の歌織さん。しかしテレビに映るのはオリコンを獲得する歌織さんの姿で……?
いやーーーーーーーーーーーーーーーーーつれえーーーーーーーーーーーー
同じ言葉なのに祝福と呪いに変わるっていうすれ違い、消える歌織さんの晴れやかな顔と対照的な残されたひと……
歌織さん自身は100%光のひとだと思うけど、それが全部まっすぐに伝わるわけではないっていうのがまざまざと描かれています。
劇中劇構造ってこういうシナリオが作れるのがいいですよね。ネメシス総帥やった後の歌織さんならこういう役どころもできる。

■鏡の中のシリウス(神慮の機械 星崎連維/維如星)

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今回の自分の中での一番の大当たり。普段私は決まった作家のひとしか買わず、ここ数年は新規開拓もほとんどしてなかったのですが、初めて買ったサークルでこんなにヒットだったのは久しぶりです。小説は分厚ければ分厚いほど良いという自分の固定観念を見事にぶっ壊してくれました。
前述の桐ト市さんの「しろ&とり」シリーズの二次創作、いわば三次創作なのですが、これが本当に良かった。歌織さんがアイドルを辞めるまでを紬と静香の視点から書いた物語で、このふたりならそう感じるだろうなあというのが絶妙、そしてそこからこう成長するという道筋が描かれていて感銘を受けました。

■28⑤巻(MAJI2 きれじ)

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あらすじを書くとそれだけで感想が埋まっちまいそうになるので省略しますが、きれじさんマジで漫画が上手い。セリフ多めなのに読みやすい絵とコマ割りで全然そう感じさせないところがすごい。
それぞれのキャラが立ちつつ作品世界に上手く落とし込んでくるところ、控えめに言って天才か?
ここまでで話がようやく折り返しってことなんですけど、5巻まで出してて勢いと面白さが衰えないのほんとすごい。
あとこれも劇中劇構造なので楽屋裏が冒頭と最後にあって、そことの落差もすき。

BLUE MOMENT(大豆大陸 KARITA)

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川島さんがブルナポに愛着を持つのはなぜか? 初期の川島さんの余裕のなさがどのように消えていったのか? 川島Pなら誰もが持つ疑問を解釈したものがこちら。
現在の姿だけ見るとついつい川島さんは完璧超人みたいな感覚を持ちがちですけども、そんな川島さんだってアイドル始めたての頃は迷いも焦りもするし、間違ったりもする。ブルナポという共通項のほとんどない年齢差も極端なユニットの中で、川島さんが何を思っていたのか、ブルナポは川島さんをどう思っていたのか、それに対する答えの一つだと思います。
これがあったから今の川島さんがあるんやなあ……
一緒に買ったコピ本も楽しませていただきました。冬の北海道コワイ。

■ETERNAL PRINCESS(白花糖 アルナシモノコ)

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再録まとめ本なので全部読んだこと自体はあるんですけど感想書こうと読み返したら川島さんが可愛すぎて3回くらい部屋をぐるぐるした。
川島さんすき。
モノコさんの絵って特に表情が美人だと思うんですよ。物憂げにしてたり惚けていたり照れていたりの感情表現がすごくスッと入ってきて、川島さんの素直だったり率直だったりするところとか女の子の部分とかが余すところなく表現されててほんともうすき。
「川島アナってめっちゃくちゃ美人やないですかぁ…?」←わかるわ
「すんません!! 訂正します!! 川島ア…いや川島さんは可愛いです!!」←わ か る わ

■僕は川島さんのプロデューサー⑧(参事のおやつ 虹のかなた

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完結おめでとうございます。ずっと川島さんの本を書き続けてくれて感謝しかないです。
川島さんが感情を抑えるところ、それを見抜くP、最後に一番最初の出会いがリフレインするのすき。
アイドルをやるためにアイドルになった川島さんにとって「貴女をプロデュースしたい」ってそれもうプロポーズじゃん!!!!

■うみみオタク有栖川夏葉総集編(鈴木丁)

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完全に表紙買いでした本当にありがとうございます。
沼の落ち方が完全に我々。周りのキャラがいい味出しすぎてて笑う。

■Ordinary346④巻(渡辺書房 渡辺零)

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いつものLiPPSガンアクションのやつ。今回はLiPPSまわりのキャラクターがメイン。三船さんが殺し屋最強の一角っていう立ち位置なのはかなり珍しい。
この作品は1巻がエピローグから始まっているのですが、今の状況がどうなって1巻に行きつくのか目が離せません。血の雨が降って、誰もいなくなって、そこに残されるはひとり、速水奏……。うーん、こういう役どころが似合いすぎる。

■夜、嘘ひとつ(尾白鷲亭 yossy)

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正確には冬コミで買い逃してて、あとで気づいて通販で買ったやつです。冒頭だけ読んだ段階で、これは締めくくりに襟を正して読むものだな、と一番最後に回しました。
楓さんの嘘をとりまく、川島さんと、奏と、Pの話です。強キャラ扱いされるけど、決して内面が強い人ってわけではないのが楓さんなんだよなあ。爽やかな読後感に読み終わってすぐBlessingをかけました。
あと地味だけど巻末に使用フォントとか印刷情報を細かく書いてるの本当にえらいと思う。


ここから4日目。

■ご家庭でも楽しめる!アニメソング等合唱動画100撰(白浜坂高校アルバム委員会 いずみー)

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毎回サブカル合唱界隈のいろんなものをデータ化したりリスト化したりしてくれていて、他人に勧めたり説明したりする際に非常に助かっております。今回のリストも界隈外のひとにやさしい本で、地味に布教活動に貢献してるのではと思ってます。シュビも取り上げていただきました。まあ動画数多いしね!
そしてコピ本のほうでは当団の音響編集KJの独占インタビューが載っております。KJが聞かれたかったことをまさに聞いてくれた!と嬉しそうでした。再販の際には両方まとめたやつを作るとのことなので座して待ちましょう。

■人でなしたちの恋(RhythmFive 浅木原忍)

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東方鬼形獣の前日譚です。すっごい申し訳ないこと言うと鬼形獣はまだプレイできてないので二次創作で先に入っちゃったパターンなんですが、ここと次項で書いてるサークルは個人的なファンで作者買いしてるのでジャンル問わず全部購入してます。オリジナル出しても買う。買った。
作品としては、鬼形獣で動物霊たちが霊夢たち主人公に助けを求めるに至るまでの、彼女たちの関係性の話。前編はAIと創造主恋愛SF的なすれ違い百合を、後編は体の関係のあるライバルとの巨大不明感情百合を楽しめます。殺し愛カップルすき。

■お前の母ちゃん魔法使い!(RhythmFive 浅木原忍)

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すっごいあたまわるい!!!!(褒め言葉)
いやすごい、全編通してあたまがわるい。オチがアクロバティックで「あ、そっち!?」ってなった。エクストリーム解釈からの婚姻届準備映姫様かわいすぎるでしょ。

■秘封文体練習[試作版](RhythmFive 浅木原忍)

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読んでて「これ夢枕獏で『ゆこう』『ゆこう』『そういうことになった』ってやりたいだけちゃうんか」と思ってたらそのまんま出てきて笑ってしまったしあとがきでもそう書いてて笑ってしまった。

デウスガーデン興亡史(La Mort Rouge 仮面の男)

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氏の終始淡々とした語り口が「興亡史」のタイトルとマッチしてて、固めの文体であるにもかかわらずするすると読めました。シリアスな話のなか途中途中に挟み込まれる強火のカップリング厨トウテツめっちゃすき。

射命丸文のお宅訪問(La Mort Rouge 仮面の男)

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個人的東方小説の金字塔に同作者の「静止する風の少女」があるのですが、あの本を読んだ時からやっぱりあやさなだよなぁ!!!って脳みそになってしまい、今回のこの本も濃厚なあやさなで100点満点の優勝でした。天狗のプライドが先に立っちゃって素直になれない文を早苗さんが無自覚に篭絡してほしい。

以上です。いやー堪能した。