ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

毎日更新されたりされなかったりする日記

ポケモン剣盾の良かったところを挙げていく

エスです。ポケモン剣盾を一通りクリアしました。 最近のポケモンはどうにも自分の求めているものと外れているなあという感じだったのでそろそろ卒業かなあとも思っていたのですが、今回のはかなり自分の好みにハマりました。以下に自分が良いと思った部分を挙げていきます。

■ワイルドエリア

まずこれです。『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』が出たあたりから「ポケモンオープンワールドやりたいよね」という需要がちらほら見え始めましたが、ポケモンのストーリーの軸を失わずオープンワールドをうまいこと落とし込んできたなあという印象です。レイドバトルはそこまで好きじゃないですが、管理されていない野性味あふれるポケモンの住処が説得力を伴っていました。

■野生のポケモンが強い

個人的にここも素晴らしい。ゲーム的な面というより世界観的な話に関わるんで好みは分かれるとは思いますが、基本的に野生の生き物は人が飼っているものより強くあるのが普通です。野生は淘汰圧があるので弱い個体は生き残れず、後天的に会得する能力が多い生き物(鳥類など)ほどその傾向は高まります。ポケモンバトルはあるにせよ、人に飼われ食の確保も住処もあるポケモンと、常に「狩る/狩られる」の危険性と隣り合わせの野生とでは能力には雲泥の差がつきます。今作は一度クリアすると固定シンボルのポケモンが60レベルになるので、野生を超えるのはジムリーダーなど一部のプロトレーナーくらいというバランスも私の好みと合致しました。プレイ中可能な限り野生に近い状態で手元に置いておきたかったので、キャンプ時一度もおもちゃで遊んだりはしませんでした。

余談ですが、私はポケモンを人間のパートナーやペットとしてではなく、ヒトと同等の野生の生き物として敬意と畏怖を持って接したいという願望がありました。もちろんポケモンによってはヒトの隣にいるもの(家畜や愛玩動物のように)もいて良いと思いますが、大半のポケモンは図鑑を見る限り共生に適しているとはとても思えず、アシタカがタタラ場で、サンが野で暮らすようにするのが本来の姿ではないかと思っていました(そして、だからこそ普通ではありえないポケモンと共に生きることができるトレーナーがすごいということにもなる)。今作の野生の強さや各ポケモンの動きなどからはそのあたりが垣間見えてくるような気がして、そういう自分の思想的なところとも噛み合ったのが良かったですね。

■大人がちゃんとしてる

色んなところで言われてますが、今回のストーリーで気に入ったところはこれです。問題が発生したときにジムチャレンジ中の主人公たちでなく、チャンピオンをはじめとする大人たちがちゃんと動いて問題を解決しようとするところ。そして主人公たちが問題の核心に迫るのは、チャンピオン戦を控え実力的に立派なポケモントレーナーと認められたあたりからです。子供が問題に勝手に首を突っ込んでいったり大人が不甲斐なく子供に頼ったりするのではなく、ちゃんと合理的かつ感情に沿った流れで問題の解決に乗り出す。大人が子供の成長を手助けし見届ける一連の流れがありました。また、今作は「世代交代」が描かれる場面が多く、チャンピオン、博士、ジムリーダーといった面々が受け渡されていくところに今作の思想を感じました(ビートは、まあ、うん……結果的に良かったんじゃないかな!)。

■キャラが立っている

ライバルやチャンピオンはもちろんですが、ジムリーダーが特に顕著に思いました。以前まではストーリー一回のプレイが重く一度しか戦わないため、せっかくの個性付けが記憶に残らず「なんかジムにいる強いトレーナー」みたいな認識を持たれがちだったのですが、今作はOPでの顔見せ、競技性志向、リーグカードなどがうまくかみ合って実在性を獲得できていたように思います。また、意図的に無個性になっている主人公の代わりに葛藤し成長する姿を見せてくれたホップ、操作キャラでこそありませんがストーリー的には実質主人公と言えます。キャラが立つとストーリーができる。逆にローズまわりはもうちょっと深掘りしても良かったかもしれません。

■ネズさん

ネズさんはいいぞ。

あ、そういえばこの記事はややネタバレ気味なのでまだやってない人は気を付けてください。