ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

毎日更新されたりされなかったりする日記

お願いマッスル録音の話

仕事から帰ってきてベッドに倒れ込み気がついたら午前4時で、要冷蔵のスライスチーズとかを玄関に出しっぱなしにしてしまいました。不覚。KJです。

時間も朝方ですが、言及しときたかったので、先日公開されたお願いマッスルについてです。

www.nicovideo.jp

シュビにとっては夏アニメ企画も兼ねた、シュビとグノーシナ、初のコラボ作品。

私にとってもサブカル合唱最高の技術力との呼び声も高いコール・グノーシナの収録を担当出来るのは非常に貴重な機会でした。

おすすめ動画に載った事で一気に再生数を上げることが出来、「演奏してみた」カテゴリ1位を達成。今まで担当してきた動画は多く有れどカテゴリランキング1位は初めてなので嬉しいですね。再生ありがとうございます。

この時の録音と編集の話を書こうと思うんですが、以前に書いた様な息の詰まる録音記https://shubidovers.hatenablog.com/entry/2019/07/17/023125 ではないです。

理由は別に地獄じゃなかったから。

いや別になんにも悪いことではなくて、むしろ非常に上手く行ったプロジェクトだったんですが、完璧に想定通りに事が運んでくれたおかげで情報がシンプルなんですよね。

・初めてのグノーシナとのコラボ

録音に臨んで感じたのは、グノーシナさんの基礎レベルの高さです。

歌も含めてとにかく全体に「仕事が出来る」印象で、ミスが少ない。

収録に至るまでの準備もソツがなく、余裕を持っていて無理していないな、という感想でした。

録音に必要なデータとか要請しても対応早いし。

収録当日もきちんと予習されて詰められてきているのを感じました。

録音当日に譜面が上がる様なブラック団体にいると「おお、これが『組織』か…!」といろんなところに感心してしまいます。

・「肩にちっちゃい重機載せてんのか―い!」

かなり入りのタイミングが難しいこういう台詞も、既に収録開始時点で完全にミス無く揃えられており、あとは「どう表現をつけるか」でリテイクするという非常にハイレベルな収録でした。

・増え続けるマッチョ

この曲には

「ヒップレイズ!サイドベント!」

の様なかけ声がいたる所に存在しています。

全員で同時に「筋肉成分多め」、マッチョな感じの発声で録ったのですが、途中メンバーから提案が。

「最後このマッチョがどんどん増えていったら面白くね?」

聴いていて気づいた方はいらっしゃるでしょうか。曲の最終セクション、この掛け声がどんどん人数を増している事に。

重ね録りを行い、曲の最後のクライマックスで倍々に人が増えていく形を作っています。

始めは8人だった台詞が16人に、そして最終的に24人のマッチョが叫ぶ暑苦しさ。

合唱の掛け合いは「もてやせやせもてやせもてもてやせ」とボルテージを上げていき、

「頑張るあなたは美しい!」と締めるラップを「やせたいやせたいモテたーい!アーーー!!」とテナーが追い抜いていく。笑ってはいけない録音会場はここですか。

録り終えて音源を確認したメンバーからは肩を震わせながら「情報が…情報量が多い…」と満足そうな声が上がりました。

しかしこの情報量が後の音源編集で悲劇を生みます。